2014年前期、千葉県公立高校入試「数学」第2問(1)(偶数、奇数の計算)問題・解答・解説

【解説】

m、nは連続する整数で、m<nなので、n=m+1である。したがってn=m+1を代入して計算してみる。

ア m+n=(n+1)+n=2n+1(奇数)
2nが偶数なので、2n+1は奇数)である。
例 3+4=7
イ m-n=(n+1)-n=1(奇数)

例 4ー3=1
ウ m+n+2=(n+1)+n+2=2n+3=2n+2+1=2(n+1)+1(奇数)
2(n+1)は偶数なので、2(n+1)+1は奇数である。
例 4+3+2=9(奇数)
エ mn=(n+1)n
正の整数(自然数)1、2、3・4・・・・は、奇数・偶数・奇数・偶数・・・・の順に並んでいるので、連続する2つの正の整数「m、n」は、
小さい順に「偶数、奇数」か「奇数、偶数」である。
・偶数(2の倍数)×奇数=偶数(2の倍数)
・奇数×偶数(2の倍数)=偶数(2の倍数)
例 3×4=12(偶数) 4×5=20(偶数)

 

本設問から離れて、一般的にいつでも使える考え方を確認してみよう。

偶数・奇数の計算に関する性質
 偶数±偶数=偶数
 偶数±奇数=奇数
 奇数±奇数=偶数
 偶数×偶数=偶数
 偶数×奇数=偶数
 奇数×奇数=奇数

正の整数に関し、一般に偶数は2m(mは正の整数)、奇数は2n+1(nは0か正の整数)で示すことができる。
偶数2つの場合は2m1、2m2と表記し、奇数2つの場合は2n1+1、2n2+1と表記する。すると上記の一性質は以下のように証明できる。

・偶数+偶数=2m+2m=2(m+m)(偶数)
・偶数+奇数=2m+2n+1=2(m+n)+1(奇数)
・奇数+奇数=(2n+1)+(2n+1)=2n+2n+2=2(n1+n2+1)(偶数)
・偶数×偶数=2m×2m=4m=2×2m(偶数)
・偶数×奇数=2m×(2n+1)=2×m(n+1)(偶数)
・奇数×奇数=(2n+1)(2n+1)=4n+2n+2n+1=2(2n+n+n+1(奇数)