2019年大学入試センター「生物」第4問(生態)問題・解答・解説(18点)

解答(計18点) 1(2点) 2・3(順不同) (各4点×2、計8点)

    4・5(順不同)(各4点×2、計8点)

 

解説

(図を模写する段階で図については出題図と微妙にずれている部分があります。ただイメージは崩さず、解答をするのには影響のない範囲の微妙なずれです。イラストレーターにて書き込み・解説するのは模写が必要ですので、ご理解ください。)

解説

1(問1)

 

図1に個体数変化の矢印を加筆してみると、1979年→85年、1985年→87年、1988年→90年とも増加しており、増加率(傾き)も高くなっているとわかる。
1987年→88年で停滞しているように見えるが1500個体もの齢構成は1年で急には変わらない。1979年→90年の全体の増加傾向の中では、1987年→88年はたまたまの停滞であったと考えらる。(たとえば繁殖期の食料が少なくたまたま出生数が少なかったなど・・・)。

1988年時点で、増加しているのは個体数が増加する幼若型の齢構成であり、1990年でもこれと同じ齢構成なので、増加が続くと考えられる。

よって(2点)

2・3(問2)

グラフの隣どうし(白の棒グラフと黒の棒グラフ)を比較すると、オオカミがいるかいないかの地域差に関わらず、いずれの3地域でも、季節X(餌を見つけやすい季節)よりも季節Y(餌をみつけにくい季節)が群れの個体数が大きくなっている。よってまず

次に、図に加筆したように、同じ季節Xの時に、オオカミのいるかいないかで比較すると、青の矢印のようにオオカミが多い地域ほど群れは大きくなる。
同様に同じ季節Yの時にも赤の矢印のように、オオカミが多い地域ひど群れは大きくなる。これは群れを大きくすることで、オオカミによる捕食から防御していると考えられる。よって(4点×2、計8点)

4・5(問3)

①~⓸の正誤は図の以下の点から確認できる。

続いて⑤⑥の正誤は図の以下の点と計算から理解できる。

よって(4点×2、計8点)