2022年大学入試共通テスト「数学ⅡB」第2問「微分・積分」問題、解答、解説(配点30点)


【解説】
f(x)=x3ー6ax+16
f´(x)=3x2−6a
a=0のとき
f(x)=x3+16 f´(x)=3x2

つねに増加し、x=0のときのみ、グラフの接線の傾き0となり、f(0)=16

a<0のとき
f´(x)=3x2−6a
-6a>0なのでf´(x)>0
常に増加する曲線である。ただしx=0のとき、接線の傾きは最小になり、f(o)=16である。






[2]

g(x)とh(x)の交点のx座標は、
x3-3bx+3b2=x3-x2+b2の解である。
x2ー3bx+2b2=0
(x-b)(x-2b)=0
x=b,2b
b>0なのでb<2b。α<βなので
α=bサの答)、β=2bシスの答
g(x)ーh(x)=x3-3bx+3b2−(x3-x2+b2

=x3-3bx+3b2−x3+x2−b2=x2−3bx+2b2
                =(x-b)(x-2b)
b<x<2bの範囲で(x-b)は負の値、(x-2b)は正の値なので
(x-b)(x-2b)<0
よってg(x)ーh(x)<0
g(x)<h(x)
よって{h(x)ーg(x)}のαからβまでの積分がC1とC2で囲まれた面積の値となる。(セの答)。

β(2b)<x<tの範囲で(x-b)、(x-2b)はともの正の値なので

g(x)ーh(x)>0
よって{g(x)ーh(x)}のβからtまでの積分がC1,C2、x=tで囲まれた面積の値となる。(ソの答)。