2021年、千葉県公立高校入試「数学」第5問(総合問題・配点15点)問題・解答・解説

【解答】

(1)ア 4n (3点)(正答率88.5%(無答率4.0%))
イ 4n-3
  (3点)(正答率74.4%(無答率6.7%))

(2)m段の最小の数は4m-3、n段の2番目に大きい数は4nー1である。したがってその和は
   (4m-3)+(4n−1)=4m+4n−4=4(m+n−1)で、4の倍数となる。
(4点)(4点評価20.0%、4点評価15.3%(無答率40.0%))

(3)7組(5点)(正答率6.5%(無答率28.3%))

【解説】

(1)1段に4個の数字があるので、n段までには4n個の数字がある。したがってn段目の最大の数は4nである。n段目の最小の数は、n段目の最大の数である4nから3を引いたと考えて4n-3。
(あるいは、一つ手前の(n-1)段目の最大の数は4(n-1)=4n-4なので、n段目の最小の数は、その次の数となり4n-4+1=4nー3。)と考えてもよい。
(2)解答の通り。
(3)数の大きさの並びの規則性は、4段ごとの繰り返し配列となるため、4段の数字16個を1群と考えてみる。すると20段未満の数では、1群目、2群目、3群目、4群目、5群目と5群ある。ただし、5群目の最後の段(20段目)は「20未満」に含まれない。下の図のように、各群の最大の数に注目すると16の倍数であり、その群は各数は、その最大の数から1~15を引いた数として表現できる。

 

n段目がa群目、m段目がb群目に含まれるとする。ただし、同じ群に含まれてもいいのでa=bもありうる。そしてaは1群目~5群目までありうるが、b群は5群目は20列目となり「20未満」と矛盾するので1群目~4群目がありうる。つまり「1≦a≦5、1≦b≦4で,a=bも可能」という条件となる。

2数の和は
(16a-9)+(16a-3)=16a+16b-12=4(4a+4b-3)
(2)と同じ発想で、これは必ず4の倍数である。12の倍数となるためには(4a+4b−3)が3の倍数であればよい。
4a+4b−3=4(a+b)-3なので、a+bが3の倍数ならば、3の倍数となる。

「1≦a≦5、1≦b≦4で,a=bも可能」で、a+bが3の倍数となる場合を考えてみる。
a=1、b=2  (a+b=3)
a=2、b=1
 (a+b=3)
a=2,b=4   (a+b=6)
a=3,b=3  (a+b=6)
a=4,b=2   (a+b=6)
a=5,b=1   (a+b=6)
a=5,b=4  (a+b=9)

7通り

n、mに直してみると
n=2,m=8
n=6、m=4
n=6 、m=16
n=10、m=12
n=14、m=8
n=18、m=4
n=18,m=16
(出題では、m,nの順に問われているが、本説明では、n、mの順とした。その理由は、上記図で、mは20列目は除外というイメージのため、mのほうを後に持ってきた説明の流れの都合上であり、それ以上の意味はない。)

★過去の第5問(総合問題)出題

2020年前期、第5問(総合問題)(玉の数を増やす箱)(計15点)
2019年前期、第5問(総合問題、円錐・円柱・球の体積)(計15点)
2018年前期、第5問(総合問題、並べた紙の枚数)(計15点)
2018年前期、第5問(総合問題、並べた紙の枚数)解説動画(計15点)
2017年前期、第5問(総合問題、タイルを並べた枚数)(計15点)
2017年前期、第5問(総合問題、タイルを並べた枚数)動画解説(計15点)
2016年前期、第5問(総合問題・ランプ点灯パターン)(計15点)
2015年前期、第5問(数の規則性・格子点)(計15点)
2014年前期、第5問(総合問題)(計15点)